サウンドメイクのツボ 001

最近、「案外解っているようで理解が異なることもある」という「気づき」がありました。

 

音楽好きの方、DTMerさんなどに僕の解る範囲で「サウンドの基礎」を伝えていこうと考えています

 

第001回めは

「ミキシングは-6db前後に合わすの誤解」についてです

まずDTMの世界は「普遍的なこと」と「進化する理論」大きく2つあります

 

アナログ時代→デジタル一辺倒→アナログ見直し

このような時代的な流れがあります

ミキシングの参考書にはあんがい『-6db前後にミックスは整えて

ヘッドルーム(余裕)を作ってマスタリングに備えましょう』

文章に書けばたった2-3行のことを少し尾ひれを付けて話しています。

これは正解でもあり、その反面誤解を招きます

 

最近VUメーターを使った「ゲインステージング」の話題はよくされていますが・・・

これもYoutubeなどのせいで間違った知識も横行しています

 ■VUメーターは0を超えないように調整■など

 

なぜVUメーターを使うのでしょうか?

大きくは2つあります

★VUメーターは聴感のイメージに近い動きだから

★楽器には特性があり「-6db」のピークメーターで合わしても全て感覚音量はちがう

これにどのぐらいの方は気がついているでしょうか?

 

手法は違っても「ヘッドルームを作りたい」という意味は変わりません

また最近ではアナログエミュレーションプラグインにも注目が集まり、それらはデジタル系プラグインとは違い

【適正なゲインでないと本来のアナログプラグイン特有のサーチュレーションや製品の良さが発揮できない】

そういう理由もあり「ゲインステージングの重要性】が問われだしたのです。

VUメーターで合わすと針がとっても動いて、どこに合わせばいいかが難しい・・・

当然です。

音や楽器には特徴があり、針の動きは定まらないでいいのです

ゲインステージング=ミックスの前準備には

ピークメーターで言う-6dbに揃わないで当然です

 

ゲインステージングは-6dbほど-10dbほど・・・

なんてそういう数値にこだわるのではなく

・聴感上のゲインを整える

・ヘッドルームを作る

・アナログプラグインが最適に動く環境づくり

などが目的です

 

そしてVUメーターの見方とピークメーターを混同してはいけません。ピークメーターはデジタルDTMのクリッピング(0dbを超え音割れなどしない)防止に重宝に使われるようになりました

しかし、特に音量が小さくなるときには「ゆっくり動く」ように開発されています。

聴感的音量の計測には向いていない

似て非なるものです

♥ココがスタート地点ですのでしっかり押さえましょう!

-6dbに揃えてミキシングするというのは大間違い

ミキシングはあなたの感性で「耳でするもの」です

メーターはあくまでも目安だということと

ゲインを整えるためのメーターの見方と

ミックスでメーターを参考にすることとも別の話です

 

#MIX #ミキシング #ゲイン #VUメーター #ゲインステージング