#MIX #ミキシング #ゲイン #VUメーター #ゲインステージング
前回と重複するところも多いお話です
それはとっても重要だから・・・大枠では「ゲインステージング」に関連します
DAWのミックスコンソールについているのは、通常はピークメーターです
そして「ポストフェーダー」として使うことが多いでしょう
「プレ」と「ポスト」の意味は前と後ろという意味です
・プレ:フェーダーに音が入るときの音量
・ポスト:フェーダーで調整した後の音量
それを見れるようになっています
ピークメーターは「ピークが超えていないか?」
DTMでは【デジタルクリップを避ける】のが重要なので、音が小さくなるときにはゆっくり下がるように出来ています
その理由から、昔は主流だった「VUメーター」を使わず、ピークメーターで管理するようになりました
ピークメータで「何デシベル?」と言っているのは正確にはdBFS(デシベルフルスケール)のことです
でも僕も「電気信号的な知識すごくあるわけでない」ので、ココではこれ以上難しいことには触れません
VUメーターはアタックが強い「スネアドラム」「グランドピアノ」などは振り幅が大きく
「オルガン」などは反応が遅いため大きくは触れにくいです
アタックの強い楽器などもあるのに、Webの解説などでは
「VUメーターは0を超えないように合わせましょう」というような説明をしている場合がありますが
これには僕の考えと反します
VUメーターは「スケール」「ヘッドルーム」とかいう設定項目があります
自分が「概ねどのあたりのdBFSを狙うか?」で設定は10~20でマチマチでOKなのです
このVU基準値は「自由」です ジャンルや楽器で変えていい・・・自分の目安なんです
こういうと、逆にだんだん「じゃあ、どうしたらいいの?」となってしまいますよね
VUメーターのヘッドルーム(スケール)は「-18」に決めましょう
(微妙にはVUメーターの規格が、0VU=+4dBmなので正確ではないのですがそれは忘れましょうww)
VUメーターの0(ゼロ)ということは、ピークメーターでは-18dBFSだということで音割れまで
まだまだ余裕があります
よって楽器の特性があるので
「VUメーターは0を超えない調整ではなく、0をまたぐ平均程度で合わす」 これが僕の考えです
VUメーターって赤いところが0~3または5まであります
よって振り切りMAXはダメなのか? まだまだ余裕があるので、たまに振り切ることも問題なし
そして前述のように「-18」とした設定がお好みでいいと言ってるので
バッサリいうと「基準はあってないモノ」ということですから、微妙な針の動きは問題外です
聴感上の目安的に見ることが大事で、本当に見るべきは「振れ幅」=ダイナミクスです
上記のStudioOneのVUメーターはこのようにトラックに埋め込みが可能です
VUメーターとフェイダーーにあるピークメーター両方を眺めて管理すればいいことになります
もちろんこのメーターは別のウィンドーで見ると真ん中にピークメーターもついています
更に画面下には「CORRELATION(相関)」メーターがあります
位相が崩れていないか?見るものですが、スレレオワイド感のチェックにもなります
BASSの単音やモノラルトラックは左のように+1側に振れます
ステレオ感があるものは真ん中に近づいてきます
どのDAWやVUメータープラグインでも同じです
下記に無料で優秀なVUメーターをご紹介します
TB Pro Audio 【mv Meter2】
https://www.tbproaudio.de/products/mvmeter2
またStudioOneユーザーさんはPresonusのサイトから無料でDLできます
https://shop.presonus.com/VU-Meter
まとめます
★VUメーターはヘッドルーム設定を-18に設定します(本当は自由)
★0をまたいで平均0ぐらいにGAINを合わせます
★DAWのGAINで合わせる
★MIDIトラックは音源のマスターボリュームで調整も良し
★すると自ずとピークメーターは-10dBほどになるはずです
★それが完了するまではミキサーフェーダーは0位置(ユニティー)に合わせます
★これでゲインステージングが出来たことになる
★そこから好みにミキシング作業で調整します